今では日常になっている転職活動ですが、その中でも管理部門の転職は非常に活発だと感じます。
募集をかければすごい経歴の方たちからの応募が多数あります。
◎私の簡単な経歴
文系大学卒業後 建設業の会社へ入社 その後、某大手商社へ転職
建設業界では管理部門全般を行っておりましたが、今は新卒採用、中途採用をメインで行っております
このように中途採用を行っている中で、管理部門の募集をかけると応募者が殺到します。
営業職種や技術者の募集には応募が少ない中、管理部門系の採用は倍率が半端ないです。
そんな中、建設業界出身者は比較的有利に転職を行っている印象があります。
今回は、建設業界の事務系職種が管理部門転職で有利な理由を私見を交えご紹介させていただきます!!
是非最後までご覧ください^^
建設業の管理部門の仕事内容
先述の通り、建設業の管理部門職種で経験する業務は多岐にわたります。
その中でも現場での業務と本社、支店での業務とで大きく内容が異なります。
現場での管理部門の業務内容
⇒現場で発生するすべてヒト、モノ、カネに関わる業務を全般的に行います。
★人事関連
現場での勤怠管理、労務管理、現場従事者の採用業務、派遣社員の受入業務 等
★総務関連
現場事務所の設置、備品管理、宿舎管理、車両管理、契約書確認 等
★経理関連
受発注業務、支払業務、入金管理、売上管理
本社、支店の管理部門の仕事内容
⇒本社や支店では現場での業務とは異なり、より専門的な業務を行います
★人事関連
採用人員配置業務、社内研修の企画立案、海外人事、給与計算、年末調整 等
★総務関連
許可手続き(建設業許可、産廃許可 等)、株主総会、登記関係、設備投資企画 等
★経理関係
申告業務、税務、開示業務、資金繰り関連 等
このように現場では管理業務全般を広く行うことができます。
当然、現場では作業員さんとコミュニケーションを取る機会が多くあり、コミュニケーション能力も自然と鍛えられます。
また、本社、支店ではより専門的な業務を行います。
現場での経験を活かしながら、専門的な知識を習得することができます。
転職活動では、この二つの経験が合わさることでアドバンテージを得ることができるのです!
建設業の管理部門出身が転職で有利な理由
・業務範囲がとても広い
総務・人事・経理と管理部門の王道を幅広く経験することができます。本社、支店ほど専門的に行うわけではないですが、
決して浅いわけではないです。大枠を把握することができ、それぞれの業務の細かい点についても理解することができます。
具体例を上げると・・・
本社経理では、税務業務を行ったり、申告業務を行ったり とより専門的な業務を行うのに対し、
現場では受注(契約)⇒進捗管理⇒原価管理⇒月次決算⇒完成処理 と言ったように、プロジェクトの始まりから終わりまで終始一貫して行うことができます。
本社経理では、そのような現場で集計された数字の取り纏め業務がメインとなってくるため、現場でどのような流れで売り上げが上がっていくのか、
どのように原価が発生していくのか、実際に目で見て行うことができます。
このような現場での経理経験は、建設業以外の幅広い業種で同様に発生する業務となり、経歴書を魅力的に見せてくれます。
経理だけでなく、人事、総務でも、現場での経験はどんな会社でも発生する業務となる為、経理同様に経歴書の魅力度が増すことになるのです。
・本社、支店では専門的な業務を行う
上記のような幅広い業務経験を経た上で、【専門的な業務を行った】 という事実は転職活動をとても有利に進めてくれます。
大手企業の管理部門採用では、業務の専門性を求められることが多いです。そうなってくると、幅の広い業務経験がありながらも、専門性を持ち合わせていると企業側からすると好印象です。
・若手で総務経験者が意外と少ない
ここが意外と穴場なのですが、転職活動を行うメイン層(20代後半~30代前半)で総務経験がある候補者が実はそんなに多くないのです。
建設業の現場で管理部門にいれば、総務業務は必ず発生しますので、総務経験者として企業側から見てもらうことができます。
企業側で総務のポジションで求人があった際、非常に有力な候補所になりえる可能性が高くなるのです!
当然、候補者本人が総務が嫌であれば、仕方ないのですが、有力企業で最初は総務で潜り込み、いずれ発生する部署異動を待つというのも一つの手かもしれません。
・ストレス耐性が高いイメージを持ってもらえる
これも自分が転職活動をする中で、よく言われたことなのですが
建設業=大変という世間的なイメージが強くある為、建設業での経験はストレス耐性の面からも有利になることが多いです。
イメージというのはとても大切だなと実感しました(笑)
まとめ 実際に建設業の管理部門で働いてみての感想
ここまで、建設業の管理部門について転職市場でどのような点で有利になるか見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
実際に働いてきた身としては、非常に幅広いことを行うことができる為、特にやりたいことが無い場合は、とてもおススメです!
様々な業務を通し、自分の適性を見つけていくことができますし、ある程度、転職することを前提で入ってもいいのかなと思います。
また、大手の建設業であれば、給料がとにかく高いのも魅力の一つです。
現場では残業が多いというのも給料が高くなる理由の一つですが、社宅制度や家族手当等の福利厚生が充実している会社が多いです。
ただ、管理部門でも転勤は多いです(笑)
あまり人気の業界ではないので、新卒でも入りやすいし、目指してみてもいいかもしれませんね!