社労士試験において意外と重要な要素となるのが、科目ごとの解く順番です。
これには人によって善し悪しがあるかと思いますが、今回は私が実際の本試験で行った問題の解き順についてご紹介させていただきます。
是非、参考にしていただければと思います!
問題を解く順番の重要性
社労士試験は非常に長時間の試験になります。
午前中の選択式試験は80分 午後の択一式試験は210分と集中を切らすことなく全力を出し続けることは不可能といっても過言ではございません。
そこで重要になってくるのが問題を解く順番です。まだ試験が始まったばかりで、脳が元気なうちに難解な科目を解き、脳が疲れてきた時でも正答できる科目は後で解く方が、正答率は間違いなく上がるでしょう。
特に択一式試験の120分経過後からは意識が朦朧としてくるような感覚に襲われます。そのような状況で頭をフル活用するなんて実際にはなかなか難しいのです。
選択式試験 オススメの解く順番
まず前提として、選択式試験は午前中に行われ、かつ試験時間に関しても80分と、そこまで長くもないため脳の疲労は考慮しなくてもOKです。
また、問題の性質上、穴埋めの語句を選択肢の中から選ぶ問題のため、そこまで脳を使う問題ではないです。
選択式試験で考えなければいけないのは、奇問難問が出される可能性のある科目を後に解くということです。
それは何故か。奇問難問が出題されてしまったら精神崩壊します。初っ端に奇問難問がでると、その後の問題は精神崩壊した状態で解かなければいけなくなってしまいます。
以下の解き順を参考にしていただければと思います。
①・・・労災保険法
⇓
②・・・雇用保険法
⇓
③・・・健康保険法
⇓
④・・・厚生年金保険法
⇓
⑤・・・国民年金保険法
⇓
⑥・・・労基法/安衛法
⇓
⑦・・・社一
⇓
⑧・・・労一
社一・労一は言わずもがなですが、意外と自信を持って解答できないのが「労基法/安衛法」です。
救済発動はここ10年ほどでは一度もなく、平均点も低くはないですが、判例問題の穴埋めや安衛法から出題される2問はどの年の問題も少し気がかりになりそうな問題ばかりです。
そういった理由で、労基法/安衛法は6番目に持ってきました。
しかし、実際にはどの科目に難しい問題が出題されるかは蓋を開けてみないと、本当にわかりません。
選択式に関しては、ある程度の順番を決めておいて、問題を見てわからなさそうであれば次に行く、そしてあとからじっくり時間をかけて考えるという解き方で柔軟に対応しましょう。
択一式試験 オススメの解く順番
択一式試験において、科目の解き順はとても重要です。先ほどにも述べましたが、択一式試験は午後の210分間の試験になり、かなりの長丁場となります。
3時間半全力を出し続けることは現実不可能です。
そこで、思考力を求められる問題が多く出題される問題を先に解き、そこまで難易度が高くない問題を後に持ってくるというやり方はとても有効です。
以下、オススメの解き順です。
①・・・国民年金保険法
⇓
②・・・厚生年金保険法
⇓
③・・・健康保険法
⇓
④・・・労災保険法/徴収法
⇓
⑤・・・雇用保険法/徴収法
⇓
⑥・・・労基法/安衛法
⇓
⑦・・・労一・社一
①、②、③
健保・厚年・国年の3科目に関しては、まだ元気なうちに最初から解くことをオススメします。
理由はとても明白で、難易度が高くかつ配点が高いためです。この3科目の得点率が合否を左右することは間違いないでしょう。
またこの3科目を苦手科目とする受験生は数多くいるのではないかと思います。しかし、この3科目は相関性が非常に高く、重複する部分も多いことから最初の脳がまだ元気な時点で一気に片づけることをオススメいたします。
この3科目が終了するころにはだいたい90分程経過しているごろでしょうか。この時点ではまだ、そこまで疲労感は出てきていないかと思います。しかし、この3科目完全集中したあなた、次の2科目でドッと疲れが出てきますよ。。。
④、⑤
続いては、労災・雇用・徴収法です。これらの科目に関しては社保3科目に次いで脳を疲労させる科目です。
特に労災保険法の問題はなかなか難解な問題も多く、また事例問題が出題される可能性もあり、実際に解いてみるとかなりエネルギーを消費します。
雇用、徴収法に関しても具体的な数字が多く出てくる科目のため、侮れない科目といっていいでしょう。
この2科目が終了するころには、恐らくかなり脳が疲れているのではないかと思います。あと2科目気力を振り絞って!
⑥
労基法・安衛法に関しては、比較的解きやすい問題が多く他の科目に比べ、まだ疲労が出ている状態でも解けるため、この位置に入れておりました。
⑦
労一・社一に関しては、統計・白書からの出題を除くとかなり基本的な事項で正誤判別が付く問題が多いため、最後に解くことをオススメします。
さらに労一・社一の中でも社一から(問6から)の解答がオススメです。というのも社一は本当に難易度が低めだからです。その分、労一からの白書・統計問題は難易度は高いですが、受験してみた感想としては、みんな間違えるてるだろうなと思いました(笑)私も全然取れませんでした。
なので、一番最後の意識朦朧とした中での解答で十分です。社一は満点、労一は2問取りましょう!
ここまでくると悩むこともなく、もうこの肢でいいやといった具合で選択したくなりますが、最後の踏ん張り時です。できる限り、考えてください。細かく選択肢を読んでみてください。合格はもう目の前です!終わったら全てから解放されます^^
まとめ
ここまで、社労士試験の問題の解き順について見てきました。
社労士試験では精神状況、疲労状況が合否に大きくかかわります。
解き始めた初っ端の問題が意味わからん問題だったら、もう帰りたくなります。
疲労MAXな状態で国年を解いたら通常だったら取れるような問題も落としてしまいます。
そういったことを少しでも下げることができる可能性がある為、私は科目の解く順番を自分なりに変えて本試験を望みました。
会場受験の模試で試してみることはできますので、ご自身のやりやすいやり方で解いてもらえればいいのですが、
この記事が皆様の役に少しでも立てたら本当にうれしいです。。
この記事を最後まで読んでくれた方、絶対合格しますように!!!