社労士試験が難しいと言われる本当の理由

社労士合格

社労士試験は10科目の択一式と選択式からなる試験で、その試験範囲はとても膨大です。
しかし、各科目の択一式、選択式共に決して問題の難易度が高いわけではないのです。
では、なぜ合格率が10%を切る難関国家資格に位置しているのでしょうか。
今回は、そんな社労士試験の本当の難しさについてまとめさせていただきます。

科目数と足切りの存在

社労士試験では以下の10科目が試験範囲となり択一式70問、選択式40問出題されます。

各科目覚えなければいけない語句や用語、数字がたくさんあり、すべてマスターすることは厳しいです。
しかし、日々、テキスト読込と一問一答、過去問演習を続けていれば、必ず合格点に達するまでの知識を構築することは可能です。
全体的にはそれもそこまで難易度の高い問題も実際は出されないです。
では何故、社労士試験は難関と呼ばれるのか、、、
・・・それは、ズバリ 足切りの存在があるからです。

択一式・・・10点満点中4点以上
選択式・・・5点満点中3点以上

上記のそれぞれが足切り点数になります。
難易度によっては足切りの基準が下げられる可能性はありますが、基本的には最低でも上記の点数以上を全科目で取らなければなりません。
※選択式試験の合格基準引き下げに関しては、2点以下割合50%超かつ1点以下割合30%の場合に発動します

択一式に関しては、合格レベルにある受験生は足切り以下になることはほとんどないと言えます。
問題は、選択式です。こいつが実に厄介者なのです。。選択式トータルでは、決して難しいとは言えないですし、その年の試験の難易度によりますが、5問中5問正解する科目だってざらにあります。
しかし、毎年必ず、5問中3点取れるか取れないかギリギリの問題が出題されております。。。

実際に、令和3年の試験までは、合格基準点が2点以下の引き下げられるような問題が毎年出題されておりました。
それはつまり、日々勉強していても合格点を取れない問題が出されてきていたということです。
以下、過去10年間の救済科目と全体の合格率になります。

これが、この選択式試験の足切りの存在こそが、社労士試験が難しいと言われる本当の理由です。
極端な話、択一式が満点、選択式で厚生年金が2点で残りの科目がすべて満点でも、落ちます。

異様な雰囲気に包まれた試験会場で一問も落とせないという心理状況の中、少しでも自信が無い問題が出てきただけで、正直パニックになります。。
え、、、どっち?どっちだろ。ん-問題の意味がわからない と。本試験までは選択式で80分なんてかかるわけないと思ってましたが、当日は時間ギリギリでした。

選択式の場合、自信を持って答えられる問題が半数を超えますが、自信を持って回答できない問題は必ず出てきます。
日々の積み重ねは当然必要ですが、運も重要な要素になってきます 択一式では知識理解力を求められ、選択式では運を求められる。そのどちらかでも欠けたら、また来年。それが社労士試験です。

SNSを見ていると、毎年、選択式で基準点割れ⇒救済待ち という方がとても多くおられます。
択一式は8割以上取れてるのに、、、なんて方もザラにおり、選択式の1点に泣く方がとても多いです。決して勉強が足りなかったというわけではないはずです。だって択一式は余裕で合格点に乗ってるんですから。。

午後からの択一式試験

午後からの択一式試験に関しても、社労士試験を難しくする要因の一つになっています。
理由は簡単です。午前中の選択式試験のモヤモヤが残ったまま3時間半ものハードな試験を受けなければいけないからです。

しかし、択一式に関しては、合格レベルに達していれば、足切りに引っかかることはあまり考えられません。
完全に選択式のモヤモヤとの戦いになってくるわけです。

でも、ここで選択式の答え合わせをしてはいけませんよ。もし1科目でも基準点割れが、、、なんてことになったら、おそらく午後の3時間半は絶望しますので。
モヤモヤが残っていても少しでも希望を持ったまま、午後の択一式に向かいましょう!!

まとめ

私自身は資格試験のおかげで人生が好転しました。それは合格不合格に関わらず、自ら進んで勉強し、前向きに行動しようとしただけでもプラスになっていると思います。

しかし、それは実際に取得できたから言えることなのかもと思うこともあります。第三者から見たら、転職してランクアップする、副業を始める、独立する すべて合格してなかったらできないですから。。。
でも、本気で社労士取得を考えられている方に恐怖心を与えるつもりは全くなく、本気で合格を目指せば必ず合格できるレベルには達することができます。
しかし、必ず合格できるとは言えないのです。それが社労士試験の本当の難しさです。

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